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学生のいじめ
ニュースでも度々取り上げられ、世間を騒がせるいじめ事件は、我々探偵への依頼件数が増えてきている分野でもあります。
特に多いのは中学生で、中学生ぐらいの年齢の子供はその場の空気に流されやすかったり、物事の善悪がついていないというより相手の気持ちを考える事まで心が成長できていなかったり、人をいじめる事で自分の存在が相手よりも上という事を認識したいという気持ちがあるのでしょう。
最近よく耳にする事が多くなった、学生の中の【カースト】という言葉。
これはいわゆる、学生の中の身分層みたいなものなのですが、例えば不良だったり、クラスのムードメーカーだったり人気者が上の層で、地味で目立たないタイプの人間が下の層というのが自然な認識としてできてしまうのです。
この人間関係については社会人の中でもそのままあるかもしれませんが、大人になれば職場とは別の場所で交友関係を広げる事も容易になりますが、中学生は多感な時期ですし、中学生にとっては学校のクラスがその時の世界の全ての様な感覚であり、クラスでの人間関係が全てなのです。
性格が違うだけで、人気者になるタイプが大人しいタイプよりも上の存在という事はないのですが、何故かカーストというのが全員の認識として存在し、上層の人間が下層の人間を見下すという図ができるという不思議な現象が起きています。
カーストの問題はいじめとは別の話ではあるのですが、ほとんどの場合は上の層が下の層をいじめる事が多いです。
いじめはいじめていた側は時が立てば記憶も薄れ、たまに思い出して笑い話にしたりする程度の思い出になると言われていますが、いじめられていた側はいつまでも忘れることはできずトラウマになってその後の人生に大きな影響を及ぼす事もあると言われています。
中には自殺という道を選び、その後の人生も何もなくなってしまうケースが多々あり、とても許せるものではありません。
親御さんからすれば、学校や家庭という枠があるのでいじめの事実を知る事は難しく、学校側も学校を守る為に真実を隠蔽したり、何も知らなかったふりをするケースばかりです。
本人の証言が一番有効ですが、いじめられている本人は中々打ち明けられるものではありません。周りが手を差し伸べるしかないのです。
中にはいじめの復讐という道を選び、いじめていた相手を殺してしまうという事件もあります。
それだけいじめられていた側は追い詰められるのです。しかし、相手に復讐をしてしまえば今度は加害者の立場になってしまい、社会的な制裁を受け、これもまた今後の人生に大きな影響を残してしまいます。
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